[現在制作中]
Untitled.Showa はファウンド・フォトを通し、古い写真に新しい命を吹き込む参加型プロジェクトです。オーストラリアで発見された 日本の古い写真を題材に歴史的謎を解き、ワークショップ、ストーリーテリングに参加する国際交流プロジェクトです 。
ファウンド・フォト:
「ファウンド・フォト」とは、そもそも自分で撮影した写真ではなく、蚤の市などで手に入れたものや、家に眠っていた古い写真などを使い、編集してひとつの写真集に仕上げるなり、写真そのものを加工するなどして 作品として新しく命を吹き込んだものです。自分で撮影した写真と組み合わせて写真集を制作する等、手法やテーマは さまざまです。
写真の現状:
現在1日に18億枚以上の画像がインターネット上に アップロードされていると言われています。多くの写真や画像は瞬く間に数秒で流れていきます。今の写真は観るのも撮るのも、 『いいね』と反応するのも、簡単でかつ敏速であり瞬時に体験できるようになっていると言っても過言ではないでしょう。いったいなにが、どのような背景で写っているのか、誰がどんな理由でその写真や画像を撮影したのか、一枚一枚の写真や画像に自分の想いを傾け、熟考する機会が薄れつつあると言えるかもしれません。
題材:
昭和初期から昭和30年代頃に日本で撮影された数多くの写真がオーストラリアの蚤の市で販売されていました。同じ人たちが違なる場所で写っているため、一つの家族のもののような印象を受けます。店主によるとビクトリア州ジーロングの故人の家から出てきた写真で、それ以上はわからないとのことでした。
目的:
ゆっくりと考えながら写真を観賞しする方法を探求し、手懸りやそこから生まれる物語を大勢の人たちと共同で模索し、発見された日本の写真に写っている本人、遺族、著作権所有者、及び今後のアーカイブ先を探しあて、一度失われた記憶や写真に新しい歴史や意味合いを見出すプロジェクトです。
模索内容の例:
写真に写っている人たちは誰か。その写真がジーロングという土地でにあったのは何故なのか。写真に写っている人たち、写真家、ご遺族等を探す為にはどうすればいいのか。日本の誰か、もしくはどこかへ返却するべきか。忘れられた写真や記憶は放置するべきか。もし大勢の人たちがこれらの難題に取り組むと結果はどう変わっていくのか。写真が、私達現代人に教えてくれるものは何か、またそこから学べるものとはなんだろうか。
プロジェクトの要素 (オンライン可)
対象者コミュニティー (オンラインの場合は基礎パソコン知識必要)
- 学生授業や研究会
- カメラクラブ、アート研究会、アート研究会、シニアグループ、歴史研究会、英会話グループなどのサークル
- ジーロング市及び泉大津市のコミュニティー
- 日豪各国在住個人
- ライター、アーティスト、詩人、写真家、学者などの表現者
ワークショップの内容 (ファシリテーター・金森マユ)
- ファウンド・フォト美術史、倫理、現代の動き
- 日豪史及びジーロングと日本人の接点
- プロジェクト参加、表現方法の手引き
- まとめ
表現方法
- 参加者は実際に写真に触れ、同じ人や場所などを探し、カテゴリーなどに分別、検索、数多くの手懸りから新しい発見を報告、グループで検討。
- 特定の写真、もしくはコレクション全体について簡単なエッセイ、もしくは俳句、絵、写真などを寄稿。(内容は後日、展示)
メディア
- プロジェクト立上げ、経過報告、結果展示などの告知
- 日豪各報道機関へのプレスレリース
- ソーシャルメディアで発信
- 尋ね人としての写真発信
- 参加者へのソシアルメディアでの発信推進
文書と展示
- 上記は全て 文書や写真などにて情報を残し、両ヶ国語にて展示
ワークショップ&展示会場
- 図書館やコミュニティーセンター
- オンライン (ウェブ・サイト及びズームなど使用)
- 学校
- ギャラリー
主催アーティスト
村岡稚恵&金森マユ
シドニーを拠点とする日本生まれの アーティストとウェブ開発デザイナーとの共同制作チームです。今までにオーラル・ヒストリー・スマホアプリ『カウラ・ボイセズ』、『カウラ日本人戦争墓地オンライン・データベース』、『日系オーストラリア・オンライン』 などの作品を一緒に発表しています。
金森マユ
村岡稚恵