作曲家からマンダレーのお爺ちゃんへ

Chinkon (鎮魂)はもともと作曲家マーク・アイザックス が2006年にイン・リポーズプロジェクトに参加し、小田村さつきの17弦箏のために 作曲した音楽ですが、震災で亡くなった人達へ捧げる曲として今年はじめて画像を加えることになりました。

メルボルンのBrunswick Street ギャラリーにて今夜からChinkon (鎮魂)を展示するため、今朝ウェブサイトの最新情報欄にて告知するほか、 YouTubeにて紹介するということをさつきちゃんとマークさんに報告しました。

そして下記のメールをマークさんから受け取ることになったのです。彼の許可を得てここで紹介させて頂きます:

『祖父に捧げたこの曲は僕の祖父が亡くなりつつある時に書いたものです。添付したもの(下記を)をご覧ください。それは自分の個人的な献呈であり、コラボレーター達と共にこの曲を津波の被害者達に捧げられることを光栄に思います。

なぜここでこの話をするかと申しますと、あなたがユーチューブに今日この曲を発表し、また今夜展示するのがとても不思議だからです。なぜなら今日が祖父の5年目の命日だからです。彼は2006年の12月2日に他界したのです。不思議な偶然です。

彼は僕に音譜の中で自分をマンダレーお爺ちゃんと記述して欲しいと頼んだ理由は、彼がビルマのマンダレー出身だからです。僕の家族は ー 両親、両親の両親、そして兄弟達は皆ビルマ出身なのです(もとは19世紀末にバグダッドから来たユダヤ人です)。1942年に日本軍を逃れるためにビルマから難民として脱出したのです。インドまで歩いた者もいました。なかにはミュージシャンもいて、彼らは食事と寝床のために英国人の茶農園で音楽を弾きながら歩いたのでした。』

ー マーク・アイザックス

 

 

 

 

 

Chinkon 鎮魂を聞くのはここから

– 金森マユ

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