mayu kanamori

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金森マユ

   Mayu Kanamori : photograph by Gillianne Tedder
金森マユ
プロフィール
1963年東京に生まれる。2歳10ヶ月の歳から麻布のコミュニティーナーサリースクールに通い始める。その後調布アメリカンスクールに転校し、バイリンガルとして育つ。1981年にオーストラリア、メルボルンのツーラック・カレッジにて哲学を学ぶ。
1989年に現在の夫ジャーナリストのベン・ヒルズと出会いシドニーに転居した後、1992年にオーストラリアの有力紙シドニー・モーニング・ヘラルドエイジ新聞の東京支局マネージャーとして特派員であるヒルズのアシスタントを3年間勤め、その後写真家として活動を始める。
日本のホームレス、日雇い労働者や同性愛者等のマイノリティー・コミュニティーを描き、オーストラリア人の多くが日本人に対して抱くステレオタイプを破る写真展『Unseen Faces of Japan』を1996年に国際交流基金シドニー支部にて展示。その後東京のコニカプラザにて日本人がオーストラリア人に対するステレオタイプを破るオーストラリア在住マイノリティーを題材にした写真展『素顔のオーストラリア』を公開。
オーストラリア先住民アボリジニ女性の日本人父親探しの旅を描いた『ハート・オブ・ジャーニー』(オーストラリア国連マスコミ平和賞他文化推進コメンデーション受賞・2001年ブルーム・ナイドック和解賞非先住民部門受賞)は先住民、移民、多文化社会の問題とそれに携わるアイデンティー意識を追求。同作品はラジオドキュメンタリーとしてオーストラリア国営ラジオABC Radio Nationalから発表後、音声、写真とライプナレーションを合わせ、舞台作品として日本やオーストラリア等各地アートフェスティバルにて公演されている。さらに、「メルボルン事件」の当事者達や関係者へのインタビューとオリジナル音楽を合わせ、人権と異文化問題を扱ったラジオドキュメンタリー『チカ』(2004年ウォークリー賞にノミネート)もその後舞台にて音、写真、ライブナレーション、舞踏、音楽と共に新しい分野のハイブリッド・ドキュメンタリー作品として2005年メルボルンにて公演発表されている。
2007年には特定の地域のコミュニティーと共にその限定された場所で発表するために創るサイト・スペシフィック作品『イン・リポーズ』はタウンズビルの日本人墓地にダンサー、サウンドアーチスト、作曲家、ビデオアーチスト等を集め、日本人移民、オーストラリアと日本の戦争史、自然、土地と墓に関する意識を追求し、ドキュメンタリー写真を含むコラボレーション作品を企画、制作発表している。
現在サルディニアの100歳を超える長寿達を題材にしたインスタレーション作品『バチオ・デラ・ヴィータ』を制作中。2007年10月にシドニー市アート&アバウト、サルディニア、サンスペタラーテにてノーアート両フェスティバル、さらに2008年フィレンツェ、ファインアーツコーヴギャラリーにて展示予定。
 
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